【新型コロナウイルスによる影響のため開催延期】\MSGR holic Vol.2 CMWC TOKYO上映!/ 持続可能で住みやすい都市をつくるには? “メッセンジャー文化”から考える“自転車”のまちづくり
◆イベント概要
2012年に当時のニューヨーク市長M・ブルームバーグは持続可能な都市を目指して、自動車よりも歩行者やサイクリストを重要視すると発言しています。
『Bloomberg says mass transit, cyclists ‘more important’ than drivers who clog roads』
都市の公共空間をより持続可能(SUSTAINABLE)に、より住みやすい(LIVEABLE)な空間へと変えていくために、様々な施策が世界各国で行われています。
その中でもオランダやデンマークの都市だけではなく、ニューヨークをはじめロンドン、パリ、ベルリンなども、自転車の視点でインフラの整備や空間プランニングが行われています。都市公共空間であるストリートがよりエコでサステナブルな社会を実現できるのか。都市生活のQOL(クオリティ・オブ・ライフ)を向上させることができるのか。
このような問いに自転車を使ったまちづくり、ストリートデザインは回答を与える可能性を秘めています。
そしてその自転車文化を牽引しているひとつが「メッセンジャー文化」です。
《メッセンジャーとは?》
1950年代頃よりアメリカで始まったとされている、自転車を使った宅配業。都心内を、小回りが効く利点をいかし、その日にお客様の要望(お届け時間・宅配物の種類)に合わせ「最速・最短」でお届け物をする。自転車便とも呼ばれており、ニューヨーク市やサンフランシスコ市などアメリカの大都市から、ヨーロッパ、アジア、南米などの世界各都市にメッセンジャーが存在し、独自の文化を共有している。
世界各地でメッセンジャーを主体としたイベントも多数行われており、1993年から行われている世界選手権(CMWC)は最大のイベント。 2009年には東京のお台場で開催され世界各国から約500人のメッセンジャーがレースに参加した。
“Sustainable and Liveable City by Bicycles”
持続可能な都市や住みやすいまちづくりが注目される中で、メッセンジャーのストリート文化にも注目が集まっています。
そこで今回は、神奈川県唯一となる自転車便サービス「Courio-City」を運営するクリオシティの柳川 健一さん、Cycling Embassy of Japanメンバーでカーゴバイクを主体に都市における自転車の可能性やパブリックスペースとしてのストリートの在り方を探求している岩佐岳仙さん、元メッセンジャーで、現在は自転車空間研究所を立ち上げ、取締役計画室長をを務める藤田 有佑さん、東横線廃線跡地、横浜市新市庁舎(「デザインコンセプトブック」作成や低層部の市民利用検討)、金沢八景駅周辺のまちづくりなどに携わる横浜市都市デザイン室の都市デザイナー 桂 有生さんをお呼びし、メッセンジャー文化や自転車の可能性の視点から、都市空間のあり方、ストリートデザインについてドキュメンタリー上映&トークショーを行います。
今回はトークショーに加えて、2009年にお台場で行われた世界選手権の様子とメッセンジャー文化についてのドキュメンタリー上映を行います!

※新型コロナウイルスの影響拡大に伴い、延期の可能性もございます。
※感染拡大に伴う配慮をさせていただきます。
【このような方におすすめ】
・自転車のまちづくりに興味のある人
・メッセンジャー文化に興味のある人
・サステナブルシティに関心のある人
・都市計画、都市デザインに興味のある人
・サイクル文化や自転車が好きな人
・自転車×公共空間の使い方に興味のある人
など
【イベント概要】
【日 時】: 2020年3月19日(木)
開場:19:00 開始:19:30 〜 終了:22:00
【会 場】: Tinys Yokohama HInodecho
〒231-0066 横浜市中区日ノ出町2-166先
【定 員】:50名
【申込み】:https://peatix.com/event/1442250
※チケットサイトPeatixより事前にお申し込みください。
【会 費】:1,500円(上映会・トークショー参加+ワンドリンク込み)
【主 催】:Tinys Yokohama Hinodecho×Courio-City
【登壇ゲスト】
岩佐 岳仙 (いわさ がくせん)
-カンピス合同会社代表/Cycling Embassy of Japanメンバー
自転車都市コペンハーゲンで人を中心とした自転車のまちづくりを学び、現在カーゴバイクを主体に都市における自転車の可能性やパブリックスペースとしてのストリートの在り方を探求している。デンマークのカーゴバイクOmnium の輸入やオリジナルカーゴバイクの開発のほか自転車と都市の関係を扱った映画の翻訳や上映会、長野県で自転車のガイドやイベントの企画を通じてサイクルツーリズムなどにも携わる。
藤田 有佑(ふじた ゆうすけ)
株式会社藤田住環境計画 自転車空間研究所 取締役計画室長
大学にて都市計画(自転車のまちづくり)を専攻し、メッセンジャー(自転車便)を経験した後、設計事務所にて自転車のまちづくりに関する業務に従事。2008年に自転車空間研究所を立ち上げ、主に自治体の自転車に関連したまちづくり計画策定などのコンサルティング事業を行っている。以前はロードバイクで数多くのヒルクライムレースに出ていたが、最近は主に電動アシスト付自転車に乗っている。
柳川 健一(やながわ けんいち)
有限会社クリオシティ 代表取締役
神奈川県唯一となる自転車便サービス「Courio-City」を運営し今年で17年。メッセンジャーのリアルな姿を映したドキュメンタリーDVD「メッセンジャーホリック1」(2004年)、「メッセンジャーホリック2」(2020年) を制作・販売。2005年から10年間、バイシクルフィルムフェスティバル東京を運営。2009年、2010年、横浜中心部にて都市型サイクルカルチャーイベント「濱バイク」を主催。現在、2021年に開催予定のサイクルメッセンジャー世界選手権(CMWC)横浜大会の準備に奔走中。メッセンジャー歴20年。CMWCには過去6回出場。最近はトライアスロンレースのアイアンマンハワイ出場を目指している。
桂 有生(かつらゆうき)
横浜市 都市デザイン室 都市デザイナー
東京芸術大学建築学科卒業後、安藤忠雄建築研究所、山本理顕設計工場にて、いくつかの公共建築設計に携わる。その経験から個々の建築に加え、その建築の置かれる環境や都市に興味を拡げ、2007年、公募による専門職として横浜市都市デザイン室へ。その後降格、現在都市デザイン担当。主なプロジェクトに奈良市立旧最勝院美術館(未完)、横須賀美術館、象の鼻パーク、OPEN WEDDING!!など。2014年、東京大学大学院工学系研究科都市持続再生学コース都市デザイン研究室修了。現在は東横線廃線跡地、横浜市新市庁舎(「デザインコンセプトブック」作成や低層部の市民利用検討)、金沢八景駅周辺のまちづくりなどに携わる。
【当日の進行役】
藤田 宗佑(ふじた そうすけ)
有限会社クリオシティ所属/CMWC2021横浜実行委員
メッセンジャーとして横浜の街を走り15年。自転車とサーフィンをライフワークに、二児の父として子育てにも奮闘中。「横浜×自転車」をキーワードに人と人の繋がりを産み出すイベントを企画・運営。CMWC2021横浜実行委員としても活動。